Sunday, February 12, 2017

精神より身体


 2月2日からずっと風邪をひいている。長引いてしまったのは、風邪の性質もあるかもしれないが、おそらく、初期症状が出たときに調子に乗ってしまったからだろう。僕はいつも、身体よりも精神に依存して生きているような気がしている。だから今回も、少々体調が悪くても、自分が熱中しているときにはそれがまったく気にならず、自分の熱中していることを優先してしまった。


 症状が悪化すると、こんどは逆に、精神よりも身体に目を向けなければならなくなった。そう。これがなかなか僕にとってよいことだったのではないかと思うのだ。
 病気で身体にかかずらわっているときは、自己と身体との乖離が当面の問題となっており、その乖離が症状となってあらわれるのだと思う。だから、その問題圏内にいるかぎり、精神的なことにかかずらわっている暇はない。
 だがしかし僕にとって、精神的なことを忘れるということは、このように病気になることでしかなしえないことであった。ツイッターに過集中的につぶやくこともなかった。身体が健康なときは、ツイッターにつぶやくことは自分にとって無くてはならないことだと思っていたのだが、今回にいたっては、それが無くてもまったく問題にならなかったのだ。それはやはり、身体問題によって精神問題から解放されたからだと思う。